LaTeX の数式を Keynote に (LaTeXiT)


ご無沙汰しています。ブログシステムをアップデートしたとたんに自家製のプラグインがうまく動かなくなりました。お見苦しくてすみません。
← WordPress をハックして、なんとか自作のプラグインを動かすことができました。

いろいろ書いているんですが、なにはともあれ、まず言いたいのは「LaTeXiT 最高!」

#contents

*LaTeXiTがすごい!

これは、LaTeXの数式を画像に変換して、ほかのソフトにdrag & dropできるソフトです。これまでにも類似のソフトとしては、PowerPoint に TeX の画像を取り込むための[[TeXPoint:http://texpoint.necula.org/%5D%5D、LaTeXiTの親にあたる%5B%5BLaTeX Equation Editor:http://evolve.lse.ac.uk/software/EquationEditor/%5D%5Dがありました。TeXPoint はPowerPoint のためのVBAプラグインなのですが、Mac版のPowerPointでは利用できませんでした。LaTeX Equation EditorはわたしのMacではうまく動かすことができませんでした。

しかたがないので探していたところで見つかったのがLaTeXiTです。はじめはLaTeX Equation Editorの代替品くらいに思っていたのですが、とんでもない!

*LinkBackがすごい

LinkBack機能とは変換したLaTeXの画像をあとから編集するための機能です。これはどういうことかというと、LaTeXの数式を書くとLaTeXiTが%%PNG%%PDF画像を生成してくれるのですが、この%%PNG%%PDF画像のなかにLaTeX記述に関する情報が埋め込まれているようで、この画像を再度開いて編集し直すことができるのです。自分のスライドに取り込んだ数式をあとで見たら間違いがあった。修正したいのだけど、作業を一からやり直さなければならないとしたら嫌になりますね。LaTeXiTならば大丈夫です。

残念ながらLinkBackはMac OSの機能ではなく、アプリケーションごとにサポートが必要な機能です。さらに残念なことに、Keynote はLinkBackに対応していません。それじゃ意味ないじゃんと言うかもしれませんが、幸いなことにKeynoteのプラグインをインストールすればKeynoteでもLinkBack機能を利用することができます。[[Keynote LinkBack Plugin:http://linkback.nisus.com/2007/09/04/keynote-linkback-plugin-updated/%5D%5Dをインストールすると編集メニューあたりでLinkBack機能が利用できるようになります。

*ある日、突如、LaTeXiTが利用できなくなった!

で、ある晩、今日も翌日のプレゼンのためにLaTeXiTを使おうと思ったら、なんと画像に変換できないではありませんか!ガーン。これが今週の日曜日。ひとまず、数式を入力するのは諦めてプレゼンを終え、ようやく今日になって原因の探求。

LaTeXiT のエラーメッセージを見ると、LaTeXiT が PDF を PNG に変換するのに使っている gs (ghostscript) が文句をおっしゃっている。「俺が大事にしている、libpng ライブラリのバージョンが古いじゃねーか。やってらんねーから、今日は休みだ!」と。。。このご機嫌斜めな gs さんは fink 経由でインストールしたもので、libpng のバージョンも確認((/sw/include/png.h を眺めた))したところ特に問題はなさそう。

よく分らないものの fink のバージョンが古いのかもと思って

$ sudo fink self-update
$ sudo fink update-all

を実行。ところが、これでもまだ gs は文句をおっしゃる。さらによくよくエラーメッセージを眺めてみると、文句を言っておられるライブラリは fink 経由でインストールした /sw/lib/libpng* でははく、なんと /usr/lib/X11/libpng* のことらしい。これは何?

よく分らないものの fink のサイトを見に行きました。すると「Leopard で fink を使う場合には Apple が配布する X11 のバージョンが古いために fink の一部のパッケージが利用できない不具合がある」んだそうです。だから、「MacOSForgeが配布している[[XQuarts:http://xquartz.macosforge.org/trac/wiki/Releases%5D%5Dをするように」とのことです。そういえば、fink をインストールしたときにそんなことをやったような。。。さらに先を読み進むと、Mac OS X のソフトウェアアップデートがXQuartsをダウングレードする可能性があるから、大きなソフトウェアアップデートがあるたびにXQuartsを再度インストールするようにとの注意書きが!

ということで、XQuartsの最新版をインストールしたところ、LaTeXiT が復活したのでした。目出度し、目出度しであります。

*LinkBackの落とし穴

某友人からLinkBackを使って大変なことになったというメールをいただきました。実はわたしも大変なことになったことがあります。LinkBackの使い方にはコツがあります。この点については別な記事で書きますが、以下の注意を守って下さい。

LinkBack を使って、数式を再編集すると LaTeXiT の新しいウィンドウが表示されます。これを編集して画像を作って満足したらですね、ココからが思いっきり重要なんですが、LinkBackで開いた画像の編集が終たら、すみやかにそのウィンドウをクローズして下さい。たぶん、このTIPSでLinkBackの罠から逃れることができると思います。この教えを破ると悲惨なことになるかもしれません。

LaTeX の数式を Keynote に (LaTeXiT)」への6件のフィードバック

  1. > PNG画像のなかにLaTeX記述が埋め込まれているので、この画像を再度開いて編集し直すことができるのです。

    マ、マニアック過ぎる!PNGってなんか面白そうですねえ。

  2. くめさんしばらくです。

    上のポストにかなり嘘を書いてしまいました。まず、保存されるデータはPNGではなく、PDFのようです。また、PDF に直接 LaTeX データが保存されるのではなく、LaTeX データの ID が保存されているような気がします。というのも ~/Library/Application Support/LaTeXiT というフォルダに history.dat というかなり大きなファイルがあるので、そこに LaTeX 記述が保存されているような気がします。このことは LaTeXiT で生成した画像を別のパソコン、あるいは別のユーザアカウントで開いてそこで編集できるかどうかで確認できると思います。未確認ですけど。

    もう少し確認してから訂正記事を書くことにします。

  3. くめさん、

    生成された PDF を見ると PostScript のオブジェクトとして LaTeX の文書が埋め込まれていました。核心部は以下のような感じです。

    /Subject (ESannotax^2 + bx + c = 0ESannotend)

    これは [ ax^2 + bx + c = 0 ] のことです。ということで、上で書いたような不安は解消されたようです。

    さて、history.dat には何が書き込まれているんだろうか?

  4. (わ)さん、こちらこそご無沙汰しております。

    実は三月はちょっと翻訳の仕事とかしていて久々にLaTeX漬けになっておりました。

    PDFということでしたら理解可能であります。
    それでも私のような一般人にはかなりマニア度の高い話ですが。
    貴重なというか面白い情報をありがとうございました。
    Macは使っていないので(というかうちの大学で使っている人見た事無いですが)
    自分で試す事が出来ないのは残念です。

    (初めの記事を読んだ時はPNG凄過ぎ!と一瞬萌えてしまいました)

  5. もしかして普通の画像ファイルでもEXIF情報の独自拡張領域に特殊なエンコーディングおをすればいけるんじゃないですか。ふつうはカメラのスペックや撮影時の条件が保存されている領域です。

  6. > カメラのスペックや撮影時の条件が保存されている領域です。

    ひょっとして Photoshop の自動色調補正なんかはそういう情報を使っているんでしょうかね。
    画像の話、特に色は奥が深いと思う事があります。ここら辺の話を本当に理解するためには
    その背景にある理論を理解しなければいけないような気がします。

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