Palo Altoの最初の晩は、かねてからの約束の通り佐々研究室で修士を修めた陳さんに会いました。佐々先生が東工大に移って、僕が佐々先生の助手になった翌年の学生さんでした。もう15年近くになるのですね。
ひょっとしてでっぷりと太ったりしてないだろうかと心配したりもしていたのですが、会ってみれば:
わ「おぉ、陳さん。久しぶり。全然、変らないねぇ。」
陳「脇田さんも全然。ぁ、白いものが増えましたね。」
でした。そりゃ、ぼくも年をとりますよ。でも、確かに最近、白髪が多くなってきました。昔からぼくは脇田先生と呼ばれるのが嫌いで、それを知って学生さんたちも脇田さんと呼んでくれていました。この呼ばれ方は懐しい。いつかしら、研究室の学生たちが脇田先生と呼ぶようになって、はじめのうちは抵抗していたのですが、こうなってしまいました。大学を出た人たちはさんづけにしましょうね。
陳くんのPalo Altoに住む友人がおいしいレストランとして、中華、イタリアン、フレンチを薦めてくれたというので、迷わずに中華。中国の人がおいしいというのだから、本物でしょう。明というお店でした。王朝の明なのかと訊ねたんですが、そうではなくて中国ではよくある人の名前だそうです。ここは広東料理で、たくさんあるメニューから、鳥のスープ、豆苗の炒めもの、北京ダック、鱈と黒豆のいためものを選びました。たいへん、おいしゅうございました。
陳くん、日本に来たら寿司と天麩羅とうどんすきを食べに行きましょうね。落ち着いたいいお店を知ってますよ。