難民支援


難民支援協会という団体を知っていますか?先週、NHK を見ていたら、国内の難民についての特集をしていました。番組では、

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– 国内の難民が増えていること
– 難民の認定には何年もかかること
– 難民のための補助金は外務省の財源が限られていて受け取れる難民が限られていること
– 難民支援協会というNPOがいろいろな補助をしているけれども、予算が枯渇していうこと

などが報告されていました。難民は自国に留まっていたら殺される運命にあります。あるイラン人は、日本に来る前は拷問を受け、バットで何度も頭を殴られ、首まで水をはったプールに一日中つけられていたそうです。

命からがら脱出する難民たちは、目的国をゆっくりと選んでいる余裕はありません。そんななかで、平和で安全だという理由で日本を選んでくれた難民を優しくお出迎えできないでどうします?その場で、支援者に申し込みました。

今日、協会から資料が送られてきました。過去二回分のニュースレター、難民の人がサポータと協働して作ったという絵葉書、一昨年度の年次報告書、報道の記録などが含まれた立派な資料です。

最初の印象は、「こんなに資料にお金をかけていていいのかな?」ってことだったんです。でも、資料に目を通しているうちに「これは、ここに語られていることを身近な人々に知らせて、サポータの輪を広げなさい」ってことだと悟りました。だから、この記事を書いています。

難民で一番多いのはビルマ人だそうです。いまは軍事政権がミャンマーを名乗っているあの国です。難民の多くは、てっきり北朝鮮とか中国から来ているものと思っていたのですが、あんなに遠い国から大勢が来ていたんですね。ビルマの事情は、軍事政権がいかにひどいことをしていうかについては、日本ではあまり報道されていません。ぼくは一度、ビルマに行ったことがありますが、あの敬虔な優しい人々が大変な目に会っていると思うと悲しくなります。

ビルマに続いて難民申請が多いのは、トルコ、パキスタン、イラン、アフガニスタンだそうです。パキスタン以下はいいけれどもトルコというのは弾圧されたクルド人なのかな?こうした統計にも、世界で本当に困ったことが起きている国の様子が垣間見えます。

最近は EU が難民をあまり受け入れなくなってきたために、日本にやってくる人が増えているそうです。でも、(なんとなくわかってると思うけれど)日本の難民への扱いは厳しくて、

– 国土面積あたりの受け入れ数 104位
– GDPあたりの受け入れ数 111位
– 人口あたりの受け入れ数 132位

と、国際貢献という意味ではひどいもののです。日本よりも知られていなくて、日本よりも小さくて、日本ほど豊かではない国々がもっと難民を援助しているということなんでしょう。

アメリカの空母に燃料を補給するばかりが国際貢献ではないんですね。外国から国際貢献を求められたときに、政治家は「日本にしかできない貢献」とかおっしゃるけれども、その前に難民についてせめてひとなみの支援をしておかないと説得力はないかなと思います。

日本がもっといい国になって欲しければ、個々人が自ら動いて国のあるべき方向性を具体的に示すことが大切だと思います。
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難民支援」への2件のフィードバック

  1. 僕も以前興味があって難民事情を知りました。
    難民認定を受けられるのはごく限られた人らしいですね。
    でもその場では行動を起こさず。・・・よくない慣習だと思いました。

    いやぁでも、脇田さんがそんなことにも興味を持ってらっしゃったとは、思ってませんでした。
    支援者になってみます!

  2. こういうところで、お互いに日頃は見えない面を垣間見えるのは面白いですね。一緒にサポートしていきましょう。

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