pTeX Live をインストール


fink 版の ptex がうまくインストールできないので、いろいろ調べていたところ、今、一番とんがっているのは TeXLive の pTeX 版があるようです。よくわからないけれども内部のモジコードの表現が UTF-8 なんだそうだ。二年前から UTF-8 をサポートした pTeX を使っていたから、この際、できるものならば上辺だけでなく、本格的に UTF-8 な pTeX になってしまおうと考えたわけ。

[pukiwiki]
#contents

Web でいろいろ調べたけれども結局、以下の二つを読めば十分です。

– ptexlive-20090607 のなかの README
~ 一般的なインストールの方法が書かれています。
– [[先人の知恵:http://tutimura.ath.cx/ptexlive/?%C6%B0%BA%EE%CA%F3%B9%F0%2F36%5D%5D
~ すでに MacOS X 10.5.7 を使ってインストールされた方が、そのときに用いた設定情報を公開しています。
ファイルのダウンロード先は[[こちら>http://sourceforge.jp/projects/eptex/wiki/tl08%5D%5Dを見て下さい。
~ このうち、dvipsk-5.97-p1.7b-tl.tar.gz はリンク先が切れていました。Google 先生に聞いて、東大 Fink チームあたりから拾ってきました。

* とりあえず本家の TeXLive をインストール

pTeXLive のイメージファイル (texlive2008-20080822.iso.lzma) をダウンロードします。これは LZMA という圧縮形式になっているようです。そこで、MacPort で ”lzma” と ”lzmautils” というパッケージをインストールしました。このコマンドを以下のように起動すると DVD のイメージファイルに伸張することができます。

lzmadec texlive2008-20080822.iso

そして、このファイルをダブルクリックすれば、ディスクボリュームとしてマウントすることができます。”/Volumes/TeXLive2008” に ”install-tl” というインストールスクリプトがあるのでそれを実行すれば、ご本家の TeX Live がインストールできます。インストールに時間がかかるので、このイメージを眺めてみたらすごいです。ありとあらゆる OS のバイナリーが含まれていました。

* pTeX Live のビルド

今度は pTeX Live のインストールを始めます。まずは、pTeX Live のアーカイブを展開して、サンプルの設定ファイルを元にカスタマイズをします。実際には、[[先人の知恵:http://tutimura.ath.cx/ptexlive/?%C6%B0%BA%EE%CA%F3%B9%F0%2F36%5D%5Dにそのまましたがっただけです。一応、ここにも転載しておきます。

ISO_DIR=/Volumes/TeXLive2008

if freetype-config –ftversion > /dev/null 2>&1; then
conf_option –with-system-freetype2
conf_option –with-freetype2-include=`freetype-config –cflags | sed -e ‘s/-I//’ -e ‘s/ .*//’`
fi

STRIP=yes

CPPFLAGS=”-I/usr/local/include -I/opt/local/include”
LDFLAGS=”-L/usr/local/lib -L/opt/local/lib”
LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:/usr/local/lib:/opt/local/lib
export LDFLAGS CPPFLAGS LD_LIBRARY_PATH

先人も書いていますが、”freetype” と ”nkf” は必須に違いありません。あと ”ghostscript” も必要そうな感じです。これらは MacPort を使って予めインストールしました。

(たぶん)もう一点、注意すべき点があります。今回、TeX Live をインストールすると ”/usr/texbin” が PATH に含まれるようになるのですが、この場所を他の TeX ディストリビューションが隠蔽するとインストーラが混乱します。ぼくの場合、たぶん fink でインストールしかけたものが邪魔をして、make が通らなかったような気がします。fink のパス設定を消去して、make をやり直したらテストまで問題なく終りました。

で、ビルドのやりかたですが、準備さえきちんとできていれば ”make” 一発です。

* インストール

最後に ”sudo make install” をやって、ビルドが終った pTeX Live をインストールします。

* できあがり

とりあえずできたようです。「あ」の一字を含んだファイルから PDF を生成できることを確認して今夜は寝ることにします。

[/pukiwiki]

pTeX Live をインストール」への2件のフィードバック

  1. […] ーションが /Applications/TeX にインストールされます。ここでインストールされる TeX Live と前の記事で紹介した TeX Live の配布元のイメージを使ってインストールされる TeX Live は同じなので […]

  2. […] あまり詳しい点について解説していません。はじめて pTeXLive をビルドするひとはまず、こちらの記事を読んで下さい。TeXLive のイメージファイルの取得方法とかそれに必要なソフトウェア […]

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