Mac ユーザならば資料整理には BibDesk を使ってますよね?まさか、まだ?!なんと!一日も早く使い始めましょう。なんのために Mac を買ったんですか。
BibDesk は主に論文などの資料の書誌情報を整理するためのソフトウェアです。この図のように資料をリスト表示されます。整理対象が論文ですので、著者名、標題、ページ数、発表年月、DOIなどの情報を扱うことができます。図に表示したのは、今年になってから整理を始めたもので全部で178の資料が含まれています。
図の下の方に ”Rating” という欄がありますね。★の数で資料の内容の善し悪しを記録することもできますし、近々、読まなくてはならない資料には ”Read” 欄にチェックして図の ”Read it!” カテゴリに分類することができます。現在、28の資料が積読状態になっていることが分ります。ちょっと貯めすぎました。
図の上の方に ”Search Bibliography” と薄く書かれた欄がありますけれども、ここに検索対象の情報を記入すればその通りにフィルタして表示されます。この検索は書誌情報に対する全文検索になりますので、著者名や標題の一部を入力するだけで資料を見つけることができます。
お気に入りの書誌情報が見つかったら、それをダブルクリックすることで、その項目を編集することができます。以下が編集画面です。
画面には4つのタブと資料のアイコンが見えますね。最初に表示されるBibTeXタブは主要な書誌情報にあたります。この画面のやや右側に ”inproceedings” と書かれています。ここを操作することで、資料の種類を指定します。ここでは、会議録の一部に含まれた論文を指定しました。この画面では、論文で引用するときの記号 (Cite Key)、著者名 (Author)、論文の標題 (Title)、会議録の標題 (Booktitle)、発表年月 (Year と Month)、ページ数 (Pages) などを指定しています。
Keywords に指定した ”visualization” は、この資料の分類キーワードです。キーワードを指定すると、この資料は自動的にそのキーワードのカテゴリに分類されます。最初の図の左側に algorithm, architecture, compiler, … と続いているのがキーワードに対応したカテゴリです。ここを選択すると、そのキーワードに分類された資料の一覧が表示されるので、資料のキーワードを管理しておくと便利です。
二番目のタブの ”Annote” は、資料についてのメモを書くのに使います。三番目の Abstract タブには、論文のアブストラクトを copy & paste します。面倒なのであまりやりませんけれど。。。
画面の一番右側は資料の PDF 版へのリンクを表すアイコンです。ここをダブルクリックすれば、資料を開くことができます。BibDesk を使い始めてから、Finder や Spotlight を使って資料を探すことはしなくなりました。BibDesk に登録しておけば、簡単に見つけることができます。
論文とは別に、スライドやビデオがあった場合には?もちろん、資料のアイコンの下に drag & drop すれば、まとめて管理できます。
資料に関するメモをデジタルで保存するときには先程、紹介した Annote 欄を用います。
ここまでに紹介した内容は BibDesk ユーザであれば、どなたでもやっていることにすぎません。次回から、どんどん便利に使えるようになる設定の工夫を紹介します。