最初のサービス登録


某所の仕事でかなりの数の暗号化されたメッセージがやってきます。暗号化されているくらいだから内容については語れないのですが、受け取る私の悩みはそれを読むのに復号化しなくてはならないこと。メッセージは Apple Mail で受け取るのだけれども、PGP のような標準的な方法で暗号化されているわけではなくてコマンドを使って復号化しなくてはならない。しかも、読んだあとは復号化されたメッセージを残してはならないと、気を使います。あまりにも面倒なので、Mac に暗号化 disk volume を作って、復号化されたメッセージをそこに保存し、そのプロジェクトを使わないとき以外は基本的にその disk volume を開かないことにしています。

そこで、残った問題は Apple Mail に届いた暗号化されたメッセージをどうやって復号化し、暗号化 disk volume に保存するかということです。

いろいろ数週間にわたる試行錯誤を経て、ワークフローが少しずつ改善されてきたのですが、今日、いつもお世話になっているOS X ハッキングの[[知られざる Snow Leopard(サービス編):http://journal.mycom.co.jp/column/osx/341/index.html%5D%5Dを拝読して、ようやく解決を見ました。

サービスと聞けば UNIX のデーモンのようなものを思いうかべてしまいます。長年 Mac ユーザをやっているわたしでもそうです。実は、ほとんど忘れられたサービスという仕組みがあって、Automator を使ってサービスを簡単に自作できるというのが記事の内容です。

これを参考に、Apple Mail で選択中のメッセージをひとつのテキストファイルにまとめて保存し(下図)、その Mac 風の行末コードを UNIX 風のそれに変換し(tr ‘r’ ‘n’)、区切り記号で分割して個別のテキストファイルにし(split -p “-*-*…”)、最後に復号化のためのコマンドを実行するフローができました。

あとは、Apple Mail で該当するメッセージを選択した状態で、”Mail” メニューの ”Services > Decrypt SS2009” 項目を選択するだけで、目的を達成できました。これで面倒から開放されます。

最初のサービス登録」への1件のフィードバック

  1. […] 書くのも、それまであまり使ってなかったから。最近の記事では、Apple Mail のサービスを作成するのに Automator が使えることを紹介しました。今日は小飼弾さんが書かれたScripters のため […]

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