CiteKey の命名もお任せ


こんないかにも面白そうな論文が見つかったので、さっそく書誌情報を取り込みましょう。著者名、標題、発表媒体、などなどは調べればわかりますね。

LaTeX ユーザだったら、最後に ”Cite Key” を設定しなくてはなりません。みなさん、どうやってますか?おじさんもかつて若かりし頃は、自分の頭で考えて ”Cite Key” を決めていました。今のやり方は、某松岡さんと共著論文を書いたときに松岡さんから学んだ方法に近いです。彼の方法だと、”wt07finding_community” みたいになると思います。

今は、上の図のように「第一著者名+発表年+標題」のような感じにしています。一旦、規則を決めてしまえば、悩まずにすむので楽になりますが、それを手作業でやるのは面倒です。ここで、ようやく BibDesk の登場です。

BibDesk の環境設定を開いて、その ”Cite Key Format” を開いてみましょう。”Cite Key Autogeneration” をチェックすれば、十分な書誌情報が記入された時点で自動的に Cite Key が設定されます。設定する Cite Key の形式はいくつかのデフォルト設定のほかに、自分で自由に定義することができます。私が自分流に設定た”%p19%y%u0%T3” は、「第一著者の名字の先頭9文字、発表年の下二桁、%u0、標題の先頭から3語」です。因みに %u0 は名字と発表年が一意にならない場合のシリアル番号です。

この設定をしておくと、さっきの文献には自動的に ”Wakita07aFinding-community-structure” という Cite Key が設定されました。ぱっと見て、あの論文のことかと思い出せますよね?LaTeX で論文を書いているときに、自分で書いた ”cite” がなにを引用しているかがすぐに分って便利ですよ。

ところで、こんな長い Cite Key を LaTeX の文章に記入するのは面倒です。どうするかって?簡単なことです。BibDesk の文献リストで引用したい論文を選択し、コピー&ペーストするだけです。ほかにドラッグ&ドロップをしてもいいんです。