学生さんと Dropbox を使って、プログラムを共有しています。で、Eclipse のプロジェクトの共有ではちょっと悩ましいことがありました。ひとつは、自分のメインのワークスペースの一部を共有する方法が分らなかったこと。もうひとつは、共有したいのはソースだけなのに、class ファイルまでやりとりされてしまうことでした。慣れている人にはあたりまえなんでしょうけれども、linked source を利用することでどちらも解決しました。
やってみれば簡単です。Linked source とはワークスペースの外にあるディレクトリをソースとして参照するための機能です。結局、わたしがやったのは以下の作業です。
+ 学生さんと Dropbox 共有ディレクトリを作成し、そこに Eclipse のソースを置くディレクトリを作成する。
+ Eclipse を開いて、学生さんと共有するための新しいプロジェクトを作成する。ここでの作業は Java のプロジェクトを作る一般的な方法に従う。
+ プロジェクトのプロパティの ”Java Build Path” > ”Source” の画面で、”Link source” を使って Linked source を追加する。リンク先は、最初に作成した Dropbox 内のソースの場所。リンクの名前は ”source” とでもする。
+ (オプション)デフォルトで作成される ”src” フォルダは不要なので削除する。リンク先の ”source” が気にいらなかったら、再度、”Java Build Path” の設定を変更し ”src” とでも名づける。
学生さんの方でも、新しいプロジェクトを作成し、上と同様の方法で同じ Dropbox 共有ディレクトリを参照すれば違和感なくソースを眺めることができるはずです。
この場合、”bin” ディレクトリは Dropbox 共有されてないため、class ファイルは Dropbox 共有の対象となりません。
これまで、いろんな都合から、あちこちに Eclipse のワークスペースを作ってきて、その都度 ”Switch Workspace” やってましたけれども、その面倒から開放されます。いろんなことがきっと幸せになるに違いありません。