金欠になって銀行の現金自動預け払い機の前に立ったら、機械にこのように言われました。トムソーヤが自宅の塀のペンキ塗りをさせられたときに、友人にペンキを塗らせてあげる代償に、彼のリンゴをせしめたのが取引です。タッチパネルが表示する預け入れ、引き出しなどなどは数種類の取引をアイコンとして表示した仮想的なボタンのことです。
プログラミングの世界ではこのような違いを意識することは大切です。プログラムの中の1101と”1101″とメモリのなかで1101という数に対応したデータの違いは熟練したプログラマにはわかるものの、初心者にはなかなか理解が難しいところです。簡単に言えば、数字と数値の違いということなのですが、現金自動預け払い機のときほど明確な違いとして理解しにくいです。
数値としての1101 (たとえば、1100 という自然数値の次の数値)と文字列としての1101 (たとえば、11という文字列に続けて01を連接した文字列)を両端の引用符の有無で区別するのは、すべてをテキストで表現することが求められるプログラミング言語の不自由なところです。
ヴィジュアルプログラミング言語のひとつの可能性はこのような明確に異なるものを明確に表現し分けることができる点にあります。