vim に引き篭る


ワークステーションで Emacs を使っていたころ,朝一番に Emacs を起動し,特に事故がなければ,夕方に帰宅するまでその Emacs のみで作業をし続けたものです.今でも,画面全体が Emacs でそれを数分割して使っている人は多いですよね.

ぼくは長年,Emacs と vi を併用していました.日本語を使うときと,ALGOL じゃない言語のコーディングのときは Emacs,それ以外は vi という感じです.ですので,英文論文や C,ウェブ周りは vi という感じでした.一年ほど前くらいから,vim に完全に移行しました.きっかけは,vim だけで記述された SKK (Simple kana kanji) の存在を知ったことです.

vim を使っていると Emacs とは違って,ターミナルを起動し,コマンド実行の合間に vim を起動していました.Emacs ユーザと vim ユーザは開発におけるスタイルにかなりの違いがあるかもしれませんね.

で,vim にも Emacs の Dired モードのようにディレクトリをブラウズする機能があります.つい最近まで,使い方をよく知らなかったので,避けていたのですが,これがすごい便利.使い方もなにもないくらい簡単に使えます.

テキストファイルを扱っているうちはいいのですが,マルチメディアファイルを扱うとなるととたんにvimは役に立たなくなります.考えてみれば,Emacs の Dired モードには外部コマンドを起動する機能があった.同じような機能が vim にもあるはずだと思って探したら,ありましたよ.キーバインディングも Emacs と同じで ”x”.

デフォルトではうまく開けなかったので,ちょっとマニュアルを調べて以下の設定をしてみました.

:let g:netrw_browsex_viewer= “/usr/bin/open”

これで,画像ファイルの上で ”x” キーを叩けば Preview で,PDF ならば Adobe Reader が,HTML ならば Safari が開くようになりました.すばらしく便利です!