Chromium を使った遠隔デバッグ


世の中の人は,老若男女,どなたも Web アプリの動作を遠隔から監視して,制御したいと思いますよね?それができるようになったというお話しです.用意するのは,Google Chromium というウェブブラウザだけ.

Chromium は Google Chrome の開発版です.最近,人気が高いウェブブラウザの Chrome の兄貴分にあたります.この開発版に最近になって,遠隔デバッグのための機能が追加されたという記事を見つけたので試してみました.Chrome, Safari, WebKit (Safari の開発版) でもやってみましたが,だめみたいです.

なにはともあれ,Chromium をインストールして下さい.ソースコードとちょっとした開発ツールをダウンロードして,ビルドして,1-2時間待つだけです.

インストールに成功したら,以下のシェルスクリプトで,遠隔デバッグができます.JQuery を使っているページに行ってから,遠隔デバッガのコンソールより ”$(document.body).text(‘Hello world’)” などと入力すると,もう一方の監視されているウェブページの内容が消えますよ!

#!/bin/sh
user_data_dir="$HOME/Library/Application Support"
open -n -a Chromium --args 
    --remote-debugging-port=9222 
    --user-data-dir="$user_data_dir/ChromiumDebuggee"
open -n -a Chromium --args 
    --user-data-dir="$user_data_dir/ChromiumDebugger" 
    http://localhost:9222/