時差ボケの敵はコーヒーということで確定


きっかけは偶然がもたらしました.昨年,ボストンに二回出張しました.ボストンと東京の時差は13時間,日本からはほぼ裏側にあたるため時差もきついです.

いつもならば,休憩のたびにコーヒーをやっていたのですが,コーヒーサーバーの前のあまりに長い列に辟易として,お湯に紅茶用のレモンを浮べたものをいただいておりました.普段ならば,コーヒーは科学者にとってガソリンとばかり休憩のたびにガブガブやっていたから強烈な睡魔に教われるかと思っていたのですが,そこは歯磨きガムで対応.顎を動かしていると眠気が飛びます.

そのうちに気づいたのですが,不思議なことに夜,眠れないということがないんです.いつもだと,海外での国際学会の夜は睡眠の合間に何度も目が冴えてしまってよく眠れず,毎日のように「時差ボケつらい」などと言って,大あくびをしつつ,目を覚ますためにコーヒーを飲み続けたものです.

夜はよく眠れるし,昼間はあまり眠くないからガソリンの世話にもならない.

逆に,今までの僕は日中,コーヒーを飲み続けて,体中にカフェインが充満しているせいで眠れなかったのではないだろうか.

昨年,二度目のボストン出張でもコーヒー抜きの生活をしました.全然,飲まないわけではなくて,朝食のときはたっぷりいただいて,そのあとは夜までコーヒー抜き.やはり,時差ボケの苦しみはほとんどありませんでした.「もしかして」が,「やっぱり?」になりました.

そして,今回のモントリオール.やはり13時間の時差がありますが,コーヒー抜き生活で無理なく時差ボケに対応できました.日本に戻ってからも,時差に慣れるまではコーヒー抜き生活をしているんですが,かなり楽です.

このブログを読んでいる方には時差ボケに悩まれている方も多いかと思いますが,一度,試してみませんか.成功体験,失敗体験も共有しましょう.

以下がまとめです.

  • 朝起きてつらければ,カフェインを飲む.
  • 午後から晩にかけてはカフェインを避ける.

  • 会議中に眠くなったらガム.ただし,Black & Black みたいなカフェイン入りのものは避けて下さい.

  • 日本に戻って時差ボケが残っているあいだは,この習慣を続けましょう.

晩にデザートと一緒にどうしてもカフェインを取りたいときはエスプレッソをお薦めします.深入りのコーヒーはカフェイン含有率が少ないんです.(本当の)アメリカンやキリマンジャロのような浅煎りはカフェインが多いから避けて下さい.