論文作成の実習 (Word編)

これから二週間をかけて科学技術文書を Word で仕上げる実習を行います。練習のために部分的に完成した論文がテキスト形式て用意されます。これを雛形として、手順を追うことで徐々に論文が仕上がっていきます。

[[本日のお手本:http://www.e.gsic.titech.ac.jp/~wakita-k-aa/classes/2011/cl/word/word-tutorial.pdf%5D%5D, [[作業の元となるテキストデータ (UTF-8):http://www.e.gsic.titech.ac.jp/~wakita-k-aa/classes/2011/cl/word/paper.txt%5D%5D.

** 余白の調整

「ページレイアウト > 余白 > ユーザ設定の余白」にて
+ 上 = 左 = 右 = 20mm
+ 下 = 30mm
~ 下だけ長くするのはページ下部にページ番号を記入するために余分の余白が欲しいから。

** テキスト → Word

ウェブブラウザを用いて、[[雛形のテキスト:http://www.e.gsic.titech.ac.jp/~wakita-k-aa/classes/2011/cl/word/paper.txt%5D%5Dを開き(文字化けはうまく対応してね)、Word にコピー&ペーストしましょう。

** アウトラインモード

– スタイルの割り当て作業はアウトラインモードでやりましょう
~ 文書の構造が見易いからです。
– 文章を書くのもアウトラインモードでやりましょう。
~ 表示が簡易化されるので Word がきびきびと動きます。
– スタイルの表示設定をするときは印刷モードでやりましょう。
~ さすがに印刷形式の表示を見ずにスタイルの設定は無理でしょう。
– 「ホーム>スタイル」の右下にかろうじて見える小さな矢印をクリックして”スタイルパネル”を表示します.本日はここで表示した”スタイルパネル”を使いまくります.

** 全体を本文スタイルに

自動的に字下げをするために、スタイルの設定をちょいと修正

– 「オプション」をクリックし,「表示するスタイル ← すべてのスタイル」としたら,「スタイルウィンドウオプション」を閉じます.
~ 本来,Wordは膨大なスタイルを提供しています.しかし,デフォルトではほんの一部しか利用できません.この設定は,Wordが提供するすべてのスタイルを表示します.
– 「標準」スタイルの右から”変更…”を選択し
++ 「書式 > 段落」で、「最初の行 ← 字下げ = 1字」して,「OK」
++ 「書式 > フォント」で、日本語用のフォント = MS明朝、英数字用のフォント = Century となっていることを確認
~ 以上で,特に定めない限り,段落の前に1文字分の空白を挿入し,適切なフォントで組版する設定が施される.
– 文書全体を選択し、スタイルとして”本文”を設定(スタイルのリストの最後尾あたりにあります)
~最初に文書全体を”本文”スタイルに設定するのは、論文において大部分の個所が本文にあたるからです。本当は”本文”スタイルは表題や見出しには不適切なのですが、ここではひとまず大雑把な設定を施します。本日の実習のあとの方で、表題や見出しの設定を行います。

印刷レイアウトで字下げの設定が有効になっていることを確認したら、アウトラインモードに戻る。

* 節を見出し1スタイルに

はじめに/関連研究/CNMアルゴリズム/提案アルゴリズム/評価/まとめ

* 表題

– 表題は”すべてのスタイル”から表題スタイルを選択
– 著者名と日付はともに副題スタイルを選択

* 論文要旨

** 論文要旨の表題

「スタイルパネルを用いて」新規スタイル(要旨表題)を作成し以下の設定を施す
+ 本文を基準として、
++ MS ゴシック
++ 14ポイント
++ 中央揃え
++ 「書式 > 段落」にて,間隔:段落前 = 1行

** 論文要旨の内容
「スタイルパネルを用いて」新規スタイル(論文要旨)を作成し以下の設定を施す
+ 基準にするスタイル = 標準
+ 「書式 > 段落」にて
++ 「最初の行 = なし」
++ インデントにて,
+++ 左 = 2文字
+++ 右 = 2文字

** 見出し1の修正

「はじめに」の個所を選択し「スタイル…」で「章 / 節」を選択

つぎに「変更…」で、段落書式を以下のように修正
+ 「書式 > 箇条書きと段落番号」で,「1. …, 2. …, 3. …」となるようなものを選択
+ 「書式 > 段落」の改行について「段落前 = 1行」
~ この設定により,すべての節の見だしにに節番号が振られ,節の前に空行を挿入することで,適度なレイアウトがなされる.

** ページ番号の追加

– 「挿入… > ページ番号 > ページ下部」を使ってページ下部の中央へ

ここで印刷レイアウトで内容を確認すると以下のようになる。

クリックしてpaperstyle.pdfにアクセス

残った時間は、論文のお手本にしたがって未完成の個所を完成させていきましょう。タイピングの練習?

数式の扱い、図表の配置などについては次回扱います。

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